☆緊急避難薬とは?☆
緊急避妊薬は、性交後に避妊目的で服用するホルモン剤のことです。
性交の際に避妊をしなかった
避妊に失敗した
などの場合に、性交後72時間以内に薬を服用することで妊娠を防ぐ方法です。
いわば避妊の最終手段で、一般に“アフターピル”(“モーニングアフターピル”)とも呼ばれています。
使用には医師の処方箋が必要ですので、必ず受診してください。
「コンドームが破損した」「避妊をしなかった」という理由から使用を考える女性が多いのですが、
なかには「レイプされた」という深刻な理由もあります。(下グラフ)。
(データ:臨床婦人科産科65巻4号、2011年4月)
当院では従来から行われているヤッペ法と、ノルレボ錠を取り扱っております。
ノルレボ錠は、厚生労働省より認可された緊急避妊剤です。
妊娠阻止率は、ヤッペ法57%、ノルレボ85%(海外報告)と言われています。
ノルレボ錠は、ヤッペ法に比べ、嘔吐の副作用が著しく低く、妊娠阻止率も高いので、ノルレボ錠の内服が望ましいです。
まずどこが違うのかをわかりやすく一覧にして見ましょう
① 飲み方について
飲み方はすごく簡単です。ノルレボの服用方法は、性交後72時間以内に2錠を1回内服するだけです。
あとは生理が来るのを待つだけです。
今までは産婦人科のドクターはYuzpe法(ヤッペ法)(注1)という緊急避妊法を指導してきました。
性交後72時間以内に1回内服、12時間後にもう1度内服する方法です。
嘔吐などの副作用が多かったのが難点でした。
② 副作用について
上の表をご覧になっていただいても分かるとおり、従来の中ヤッペ法でみられた、副作用(嘔吐など)が、
ノルレボ錠では非常に少ないです。
副作用が少ないということは、女性にとってとてもうれしいことですよね。
ヤッペ法の処方では、時々薬の副作用の吐き気が一日中おさまらなくて、何もできず寝込んでしまったなんてこともあります。
③ 避妊効果について
避妊効果は80%以上非常に高い結果になっていますが、ノルレボ錠といえども100%の効果ではないというところには注意が必要です。
吐気・嘔吐などの副作用は少なくなっていますが、
月経周期を確認して、異常があれば念のため婦人科を受診する必要があります。
(注1) カナダのYuzpe, MD が考案した方法(Yuzpe法)。YuzpeはEE(エチニルエストラジオール)0.05mgとLNG(レボノルゲストレル)0.25mgを含む経口避妊薬を性交後72時間以内に2錠、さらにその12時間後に2錠を服用する
緊急避妊をしたのに失敗したケースでは、緊急避妊薬を内服して次の月経がくるまでに性交があったパターンが多いのです(注2)。
“この薬は、今回だけの効果だよ”
緊急避妊薬を内服したことがある人は、こんな風に医師にこんな注意を受けた方もいらっしゃると思います。
もちろん、費用はその都度かかってしまいます。
だとしたら、ノルレボ錠の内服後に低用量ピルを開始することで次の月経が確認できるまでの期間、
避妊効果を持続させる方がよいというのがわかりますね。
伊藤メディカルクリニックでは、平時の受付を17:00まで。(金曜日は18:00まで)・土日も診療を行っております。
当院は予約優先制です。予約03-3731-2122にお電話ください。
(注2) 緊急避妊薬の有効性は、薬の内服後に性行為
が行われたか否かに影響される 回避された妊娠率 性行為がなかった群 83%
☆価格☆
ノルレボ錠のみの場合:15,750円(税込)
今後継続的に避妊をお考えの方は、
ノルレボ錠+低用量ピル1シートセット:17,000円(税込)
※その場ですぐに内服できます
Q.なぜ避妊できるのですか?
A.モーニングアフターピルを服用することで排卵を遅らせたり、子宮内膜の状態を変化させて妊娠の成立を防ぎます。
Q.危険日だったかどうかがわかりません。薬は飲んだ方が良いですか?
A.基礎体温表などでご自分の排卵日が確認できていない方は、すべて緊急避妊の対象とお考え下さい。
予期せぬ妊娠のほとんどは、自分では安全日だと油断しているときに起こっています。
Q.今から薬を飲んでも間に合いますか?
A.性交後72時間以内というのが条件となります。
例えば、日曜日の夜10時に性交があった場合、水曜日の夜10時が72時間のリミットとなります。
Q.避妊の成功率はどのくらいですか?
A.緊急避妊法による避妊効果は、ノルレボ錠、ヤッペ法で異なります。(ヤッペ法57% ノルレボ錠85%)
ただし、服用前にすでに妊娠が成立している場合は、その妊娠を中断させる効果はありません。
Q.次の生理はいつ来ますか?
A.薬の服用後、数日して少量の出血が見られる場合がありますが、通常は次の生理予定日にちゃんと生理がきます。もし、生理予定日を1週間以上過ぎても生理がこない場合は妊娠検査をしてください。
陽性の場合はすぐに受診してください。陰性であってもさらに生理が遅れる場合は再検査をお勧めします。
子宮頚がんってどんな病気?
子宮頸癌は「女性のがん」の中で世界で2番目に発生率が高い『がん』です。
世界で年間50万人の女性が子宮頸癌と診断され、約30万人が死亡している恐ろしい病気です。
子宮頸がんの発生は、性交渉開始年齢が早い人、性交渉の相手が多い人、性交渉の相手が多い男性との性交渉がある人、妊娠・出産の回数が多い人に多く見られます。
子宮頸がんは、初期にはほとんど症状はありません。
手遅れとなると、治療に苦労し、結局は治癒できないことになる可能性があります。
子宮頚がんが発生しているほとんどの方は、
「ヒューマンパピローマウイルス(HPV)」というウイルスに感染しており、
現在は、このHPVが子宮頸がんの発生原因になっていると考えられています。
つまり、「HPVウィルス」を“からだに免疫をつけて寄せ付けない”ようにすれば、予防できるのです。
HPVワクチン 子宮頸癌ワクチン(GARDASIL®)
当院では子宮頸癌ワクチンである、ガーダシル(GARDASIL®)を取り扱っております。
ガーダシルは子宮頚癌の原因となるHPV16型、18型と、尖圭コンジローマの原因となるHPV6型、11型に対する予防効果をもつ4価のワクチンです。
海外臨床試験では、HPV16型、18型に曝露された経験のない女性で、
両型に起因した子宮頸癌を100%近く予防できたという結果が報告されています。
HPVワクチンは、そのメリットから既に世界80カ国以上で接種されています。
性交未経験者のHPV感染そして子宮頸癌に極めて高い予防効果を示すワクチンのため、
なるべく早めに接種することをお勧めします。
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■□■□ガーダシルの接種プラン□■□■
接種対象者:9歳以上の女性を対象にします。
接種回数 :合計3回 予防接種を予定します。
第0月、第2月、第6月のタイミングで、筋肉内(上腕部)に注射します。
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副反応・副作用
ガーダシルには、ワクチン効果を高めるためにアジュバントと呼ばれる”免疫増強剤”が添加されています。
アジュバントを含むワクチンは、疼痛・発赤・腫脹など注射接種部位の局所反応が強くなる傾向を認めます。
ガーダシルは、他のアジュバント含有ワクチンに比べ、局所反応が強い傾向にあります。
接種後 2日~数日間、発赤や腫脹が持続します。
局所炎症に随伴する症状(*1)を2割以上の接種者に認めます。この症状は、注射部位の炎症消退と一緒に数日で消失します。(*1)
疲労感、筋肉痛、頭痛、胃腸症状、関節痛は、注射部位の局所炎症がおこす全身反応の症候です。免疫形成に必要な炎症物質が誘導され、感冒に似た症状が誘発されます。
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【ご注意】
■定期健診を忘れずに
ガーダシルは、HPV-16,18に対して、極めて有効に免疫を誘導しますが、他のタイプの発がん性HPVに関して有効性はありません。
HPV-16,18以外にも”発癌性HPV”は確認されています。
ワクチンでカバーできないHPV侵襲による異型性・前癌状態も認められます。
特に年齢が高くなるに従い、HPV-16,18以外の発がん性HPV感染機会が増加します。
ガーダシル接種後であっても、婦人科健診を定期的に受診してください。
■前癌状態や子宮頚癌を発症している場合、ガーダシルによる制癌効果はありません。
海外では、HPV-16のハイリスク男性に対する接種報告もありますが、日本では男性への適応は、承認されていません。
HPV-16/18は、子宮頚がん以外の悪性腫瘍の原因となりますが、
ガーダシルの適応は、子宮頚がんのみです。
現時点では、子宮頚がん以外の悪性疾患に対する同予防接種は承認されておりません。
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| サーバリックス
| ガーダシル
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| HPVタイプ
| 16型、18型
| 6型、11型、16型、18型
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| 対象年齢
| 10歳以上
| 9歳以上
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| 接種プラン
| 3回接種
| 3回接種
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| 第0月、第1月、第6月
| 第0月、第2月、第6月
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■ 価格
1回目、2回目 各19,500円
3回目接種(当院で1、2回目を摂取した患者様のみ) 16,000円
子宮頚がん予防ワクチン(サーバリックス)
●サーバリックスは順調に入荷いたしております。
御希望の方はご予約の上ご来院下さい。
在庫の状況や体調によっては、少々お時間を頂戴する場合がありますが、ご了承下さい。
※大田区の接種制度をご希望の方は、こちらをご覧下さい。
サーバリックスは、HPV16型および18型感染に起因する子宮頚がんおよび前がん病変の予防を目的としたワクチンです。
Q:子宮頚がんとはどのような病気ですか?
A:20代から30代の若い女性での発生率が高く、日本では1年間に8000人が罹患しています。
原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染と考えられています。
Q:HPV(ヒトパピローマウイルス)とは・・
A:HPVは性交渉により感染すると考えられています。
性交渉の経験のあるほとんどの女性が一度は感染すると言われています。
大半は一過性の感染ですが、一部では持続感染し、
1000人に1~2人が子宮頚がんを発症すると考えられています。
HPVは100種類以上あり、その中で15種類の型に発がん性があります
子宮頚がんの患者さんの大半から、発がん性のある16型、18型のHPVが検出されます。
サーバリックスは、この16型、18型HPVの感染予防を目的としたワクチンです。
Q:接種対象年齢は・・
A:10歳以上の女性です。
海外では、性交渉開始前の10歳から13歳の女児が多く接種しています。
正しい方法で接種すれば、16型、18型HPVの感染を約20年間は予防できると推定されています。
12歳前後に接種すれば、子宮頚がんの発症率の高い20~30代の子宮頚癌を予防できると考えられています。
Q:接種方法は・・
A:初回接種から半年間に3回接種が必要です。1回0.5mlを筋肉注射します。
初回、2回目(1ヵ月後)、3回目(初回接種の6ヵ月後)の計3回です。
きちんと3回接種し、抗体価を十分に高めておくことが必要です。
他のワクチンを接種する場合は、医師の指示のもと接種スケジュールを組む必要があります。
■□価格□■
1回目 17,500円
2回目 17,500円
3回目 16,000円(当院で1回目、2回目を接種された方のみ)
Q:サーバリックスの副反応
A:一般に発赤、腫脹は3~4日で消失します。硬結が1ヶ月程度残る場合がありますが、そのまま放置してかまいません。
ワクチン接種により発熱が生じる場合があります。
他の原因で発熱している可能性もあるので、解熱しない場合は医師に相談してください
重篤な副反応としてアナフィラキシー症状が出現する場合があります。
そのため、ワクチン接種30分以内に起こることが多いので、接種後は医療機関で待機して頂きます。
サーバックスワクチンは、ワクチンについてご理解された方への接種を行なっております。
子宮がんは、ワクチン接種と定期的な検診により防ぐことができます。
ワクチンを接種しても、定期検診は必ず受けましょう
当院でもまもなく接種開始予定です。
ご希望の方は、お電話でお問い合わせくださいませ
子宮頚癌検診 4,000円
当院でサーバリックス接種をされる方のみの価格です。
※オプション 子宮、卵巣超音波検査 5,000円
子宮頚癌検診の流れ
時間はだいたい5分程度です。
初潮年齢や生理の様子、
妊娠・出産の経験の有無、月経の状況、
自覚症状の有無、などについてお聞きします。
内診台にあがり、子宮頸部の状態を目でみて確認(視診)し、
腟鏡で子宮頸部の状態を観察します。
(当院では必ず女医が担当します。)
内診では、
子宮の形、大きさ、位置、
表面の状態、炎症の有無などを確認します。
やわらかいヘラやブラシのようなものを膣に挿入し、
子宮頸部の粘膜を軽くなでるように採取します(PAPテスト)。
まれに少しの出血があることはありますが、
痛みはほとんどありません。
これで検査は終了です。
細胞診の結果を含めておよそ2週間ほどで検査結果がわかります。.
性病検査
クラミジア検査 5,000円
淋菌検査 5,000円
クラミジア+淋菌 9,000円
HIV検査 4,000円
梅毒 2,000円
トリコモナス 4,000円
クラミジア 淋菌 HIV 梅毒セット 14,000円(同セット検査2回目以降の方)
結果は郵送も可能です。
乳がん検診
乳腺エコーのみ 6,800円
視診 触診 乳腺エコー 8,000円
乳腺(視診 触診 乳腺エコー)+子宮頸がん検診+子宮、卵巣エコー 15,000円
結果は郵送も可能です。
ブライダルチェック
費用:28,000円
プライダルチェック(性感染症含む)
・子宮、卵巣超音波検査
・子宮頚管粘液採取
・子宮頚がん検査
・血液検査
血液形態、肝機能、腎機能、血液型、ホルモン(PRL,LH,FSH)、血糖値
感染症(風疹、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、クラミジア感染症
オプション:HIV感染症
費用:4,000円
・子宮、卵巣超音波検査・子宮頚管粘液採取・子宮頚がん検査・心電図血液形態、肝機能、腎機能、血液型、ホルモン(PRL,LH,FSH)感染症(風疹、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、クラミジア感染症、オプション:HIV感染症
■■■月経不順について■■■
月経周期や量がある程度の変動や軽い月経痛などは、月経のある女性ならふつうに経験します。しかし、月経の不順が長びいてこれは変だと思ったならば、自分で判断しないで、産婦人科を受診してください。月経不順の原因はホルモンバランスの異常と考えられますので、治療の中心はホルモン剤になります。
・月経周期の異常
月経周期が24日以内と短い場合を頻発月経、逆に39日以上と長い場合を稀発月経といいます。中には周期によって24日以内だったり39日以上だったりする不整周期の人もいます。原因としては無排卵や、排卵後の黄体のはたらきが不十分な黄体機能不全などが考えられます。
・続発性無月経
3ヶ月以上月経がない場合をいいます。よくみられるのは、ストレスや過度のダイエット、過食や拒食、過度の運動などのために、脳の視床下部性無月経です。治療に時間がかかるだけでなく、不妊の原因になることもあります。
・月経日数の異常
月経の日数が1日か2日しかない過短月経は、たいてい月経量が極端に少ない過小月経を伴います。原因には子宮の発育が悪い場合、排卵のない無排卵周期や黄体機能不全などが考えられます。
月経が8日以上続く場合を過長月経といい、出血が2週間以上続くこともあります。子宮筋腫、子宮体がん、子宮内膜ポリープ、子宮内膜炎などの出血をおこしやすい病気がみられる場と、無排卵周期が原因になっている場合があります。
・月経と月経の間に出血や腹痛がある
月経と月経の中ごろに2~3日少量の出血をみることがあります。中間期出血といい、排卵期に卵胞ホルモンの分泌が変動するためにおこる症状です。月経のある女性にはめずらしくありません。
性病検査
クラミジア 5000円
淋菌 5000円
クラミジア+淋菌 9000円
HIV 4000円
梅毒 2000円
トリコモナス 4000円
クラミジア 淋菌 HIV 梅毒セット 14000円(同セット検査2回目以降の方)
結果は郵送も可能です。
■■■性病Q&A■■■
Q:性感染症(STD:SexuallyTransmittedDiseases)って?
A:性行為で感染する病気です。最近では、10代から20代の患者さんが急増しています。
はっきりとした症状が出現せず、検査をしてみないとわからない場合もあります。
症状が進行すると不妊の原因となってしまう病気もあります。
気になることがある場合は、婦人科を受診しましょう。
STDの予防としては、コンドームの使用が必要です。
最近では、オーラルセックスによって口腔・咽頭内に付着した菌を原因とした感染も問題になっています。
STDは早期治療が肝心です。
さらにパートナーとの性交渉によるピンポン感染を防ぐためにも二人同時に治療をする勇気も必要です。
将来のためにも真剣に考えましょう。
■■■ピルについてのQ&A■■■
今話題の『低用量ピル』。婦人科医師の立場で詳しくご説明します。
Q:ピルって?
A:本来は錠剤(pill)の意味ですが、一般的には経口避妊薬のことを指します。
ピルは卵巣からつくられる卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)とおなじ働きを持つホルモン剤の配合されたものです。
ピルの内服により、避妊効果の他に月経にかかわるさまざまなトラブルを解消することができます。
Q:低用量ピルって?
A:卵巣からつくられる卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲストゲン)の配合された経口避妊薬です。
血栓症といったピルの副作用は、主にエストロゲンの量に関係があるといわれエストロゲン量を減らす試みがなされてきました。
1錠中に含まれるエストロゲン量が50
以下のものを低用量ピルとしていわれています。
Q:ピルにはどうして避妊効果があるの?
A:エストロゲンとプロゲステロンという本来卵巣から分泌されるホルモンを外から服用することで、脳の下垂体から分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体化ホルモン)の働きが抑制されます。
そのため、卵胞が発育することなく排卵が起きないので避妊を可能にするのです。
また、子宮頸管の粘液の性状を変化させ、子宮の入り口の蓋をして精子の進入を妨げたりする働きもあります。
Q:妊娠したくなったらどうすればいいですか?
A:ピルの内服を中止すれば妊娠は可能です。服用を止めることによって抑制されていた下垂体は働き始め卵巣を刺激し排卵が起きるようになってきます。
もし、月経周期が回復しないような場合は医師にご相談下さい。
Q:避妊以外の効果を教えてください
A:ホルモンバランスの乱れによって起こるといわれている月経前緊張症・月経困難症(月経痛の激しいもの)・月経不順、月経過多などの改善、その他に子宮内内膜症・子宮筋腫の予防や不妊症予防、卵巣癌・子宮体癌にも予防効果があるといわれております。
さらに、ある種のピルにはにきびや多毛などの男性化症状の改善がみられるといった報告もあります。
Q:ピルの副作用は?
A:低用量ピルは1錠中に含まれるホルモン量が少なくなっているため副作用が少ないのですが、服用開始時は吐き気、めまい、頭痛、乳房の張り、不正出血などを訴えることがあります。
これは今までのホルモン環境が違ってくるために一過的に起きるので、これら症状は、ほとんどが二、三周期服用を続けると消失します。症状が続く場合には、他のピルに変更する必要があります。
体重増加については、服用開始時に増加することがありますが、一年くらいの期間で観察するとほとんど変化がありません。
心臓、血管系の副作用として静脈血栓症がありますが、白人と比較すると日本人ではタバコの害と比較すると無視できる程度ですが、血栓症をおこしやすいリスクのある方は注意が必要です。
例えば、ご家族に血栓症の既往がある人などです。
また、ピル服用中の喫煙は静脈血栓症の発生頻度を増大させます。
35歳以上の方は禁煙が必須です。それ以下の方も本数を減らし、禁煙にしていくほうがよいでしょう。
Q:ピルを内服したいのですが?
A:ピルは薬局では買えません。医師の処方箋が必要です。
通常内服開始時には、以下のような検査が必要となります。
(1)採血(貧血、血小板、肝機能、総コレステロール、中性脂肪など)
(2)超音波で子宮、卵巣のチェック
(3)子宮頚癌検査、
(4)性感染症検査(淋菌、クラミジア、カンジダなど)
ピルの内服を開始された場合採血、子宮頚癌検査、乳がん検査は定期的に必要です。
Q:ピルを内服するときに気をつけることは?
A:35歳以上の方は禁煙、35歳以下の方も本数を減らし、いずれは絶煙することが望ましいです。
また、性感染症を防ぐことができません。カンジダ、クラミジア、淋病、肝炎、エイズなどの性感染症予防にはコンドームの使用が重要です。
Q:飲み忘れたときは?
A:24時間以内であれば、その時点ですぐに1錠内服して下さい。
次のピルは通常通りに内服して下さい。
24~48時間内であれば、その時点で2錠内服して下さい。
2日以上経過していれば服用を中止し、飲み忘れを含め7日間休薬をおいて新しいシートのピルを服用するようにしましょう。
また、24時間以上開けてしまいますと不正出血が起きてくることが予測されますので、その場合も服用を中止し7日間の休薬後新しいピルを服用するようにします。
いずれにしても飲み忘れた時期により対応が少し異なってきますので、医師に必ずご相談下さい。